中学校教諭

常に大切な人のことを思い、信念を貫く。


新居浜市立西中学校

矢野 有香さん 46歳

Yano Yuka


出身学校 今治市立桜井中学校
愛媛県立今治東高等学校
高知大学卒

「本当のがんばりとは、辛抱できないことを辛抱すること」

大切にしているのは人間力

 新居浜市立泉川中で4 年、北中で9 年、西中で6 年、駅伝に関わり始めて19 年目になります。北中にいた時、サッカーの長友(佑都)選手を育てた井上先生と一緒に「男女で全国を狙おう!」と指導を始めました。いろんな部活の子を集めて駅伝チームをつくりますが、やらされている子はなかなか伸びません。反対に目的意識のある子は、自らも努力するので強くなります。選手として一番大切にしているのは人間力です。考え方、あいさつ、整理整頓などの基本的なことです。走るのが速いだけでは信用されません。生徒と共に泣いて笑って過ごし、彼らがどんどん成長していく姿を見られるのはたまらなく幸せなことです。一番辛いのはそんな生徒との別れです。北中で男女で全国を狙えるところまで来たところでの異動。その辛さを長友選手に話すと「それは先生が新しいところで運命の人と出会うため」と言われました。生徒も「先生は西中で強くならんといかん。僕らはここでがんばる!」と言ってくれたんです。「絶対に強くなる!」と思いましたね。強くなることが恩返しになると。実際西中でも、心から繋がることのできるステキな生徒との出会いがありました。

朝練の前に全員で「本当のがんばりとは~」を叫びます

「大切な人のために走れ」

 私は高校・大学とハンドボールをやっていて、陸上は全くの素人です。以前、全国大会で知り合った九州の先生が練習を見に来られたのですが、いつも通りの練習をやっていたら「こんな斬新な練習、見たことがない」と言って帰られました(笑)。私たちは陸上の常識とは違うことをやっているのかもしれません。練習で河川敷を走っていると、陸上専門の方々がいろいろと声をかけてくれます。それを聞いて、生徒が自分なりに吸収し工夫するようになります。本当にありがたいです。高橋尚子さんの『Q ちゃんクリニック』に行った時、1 人が「全国に行きます!」って宣言しました。そして現実になったわけですから、生徒の力というのは本当に素晴らしい!生徒に伝えているのは高校の顧問から言われた「本当のがんばりとは、辛抱できないことを辛抱すること」という言葉です。朝練の時にみんなで叫んでいます。そして「大切な人のために走れ」ということ。お母さんでも仲間でもいい。その人のことを思えば、しんどくなった時に辛抱できるんです。中学生は可能性のかたまりです。なりたい自分に向かって進んでいけば、夢は必ず叶います。

全国大会で大活躍した2017年の駅伝チーム

毎朝7時から練習が始まります

      

Q.子どものころの夢は?

A.アイドル


Q.仕事に就いたきっかけは?

A.中学生の時の体育教師に憧れて


Q.やりがいを感じることは?

A.生徒たちが成長している姿を見られること


Q.大変なことは?

A.生徒たちがもっている力を十分に引き出すこと


ある1日

5:00 起床

6:30 朝練~学校

19:30 夕食

23:00 就寝

住所 〒792-0005 愛媛県新居浜市江口町7番1号
創業 1947年
従業員数 234名(生徒数)
URL http://niihama-nishi-j.esnet.ed.jp

豊かな人間性とたくましい実践力をもった西中生の育成。進んで学ぶ。夢を持つ。共に磨き合う。確かな学力の定着と向上。豊かな心と健やかな体の育成。愛顔いっぱい・愛ある西中。

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