船長

毎年、無事故・無違反を
達成し続けること。


錦城海運有限会社

田窪良生さん 39歳

Takubo Yoshio


出身学校 吉海町立吉海中学校
愛媛県立今治東高等学校
岡山商科大学卒

「安全運航は小さな努力の積み重ね」

責任を伴いますが、やりがいも感じています。

 船員になる前は飲食店で働いていましたが、子どもが3人になり、さらに所得を増やさないといけない状況になりました。海運業界は他の業界に比べて給与面などの条件面もよく、自分の能力・性格に合っていると思い、32歳で船員になりました。短期海技士養成講習(6か月間)を受講し、その後、4級海技士免許を取得して一等航海士となり、経験を積んで船長になりました。
 船長になって間もない頃、非常に狭くて難しい岸壁に、乗組員と力を合わせて無事に着岸できたときはとてもうれしかったです。今でも強風や天候不順の中での着岸は気を使いますね。また、瀬戸内海は小さな漁船から大きな船舶までたくさんの船舶が航行しているので緊張します。
 乗船しているのは貨物船で、主に造船や建築などに使用する鋼材を全国の港から港へ運んでいます。
 船長は航海計画を立て、乗組員と協力し合いながら積荷を無事に目的地まで運ぶなど責任を伴いますが、その分やりがいも感じています。「安全はすべてに優先する」簡単なようですが、さまざまな要因により安全を優先する決断ができなかったり、妥協してしまいがちです。片時も忘れてはいけない言葉です。

着岸は乗組員と力を合わせ慎重に行います

やる気と根気があれば、船長・機関長が目指せます。

 給料は上がりました。休みが長いのもうれしいですね。2か月乗船して20日間の休暇です。休暇中は家族で旅行や温泉に行ったりしています。
 失敗は、私のバルブの締め忘れで、船乗りにとって「命の次に大事な水」である生活用水を空にしてしまったことです。当時の船長にこっぴどく叱られました。幸いにも近くに給水施設があり、補給することができました。
 ポリシーは「安全運航は小さな努力の積み重ね」です。事故に偶然はありません。必ず原因があります。その原因を日々探し続けて、一つずつ改善していくしかないと考えています。
 現在、乗組員と協力して若手船長を育てています。やる気と根気があれば誰でも船員となって、船長・機関長が目指せます。
 海運業界は人手不足です。ぜひ、船員という職業を選択肢に加えてください。

月1回、安全ミーティングを行っています

洋上で見る朝日は格別です

      

Q.子どものころの夢は?

A.プロ野球選手


Q.仕事内容は?

A.貨物船(全長約74m)の船員。全国の港から港へ、主に造船や建築などに使用する鋼材を運ぶ


Q.必要な資格は?

A.海技士免許


Q.やりがいを感じることは?

A.船長職にはさまざまな責任が伴いますが、船長自ら航海計画を立て、全乗組員と協力し合いながら積荷を無事に目的地まで運ぶこと


ある1日

7:00 起床

8:00 勤務開始

12:00 勤務終了

休憩時間

20:00 勤務開始

24:00 勤務終了

24:30 就寝

住所 〒794-0031 愛媛県今治市恵美須町1丁目3−3
創業 1962年
従業員数 船員15名・陸上3名
URL

当社は499総トンの一般貨物船2隻(鋼材輸送船1隻 原料輸送船1隻)を所有する内航海運会社です。安全かつ効率輸送に努めており、今後は若手育成にも力を入れていけるよう準備を進めています。

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