漫画家

自分の「好き」を大切にする。


漫画家

朱子すずさん 33歳

Akeko Suzu


出身学校 今治市立西中学校
愛媛県立今治工業高等学校
河原デザイン・アート専門学校卒

自分の夢の一番の味方は自分。

自分でも今後の展開が楽しみです

小学生の頃からイラストを描くのが好きで、将来は絵を描く仕事に就きたいと思っていました。高校はデザイン科のある所へ進学し、卒業後は専門学校の漫画コースに進みました。その後は単発で本の挿絵や携帯アプリのイラストや、読み切り漫画などを描いていました。作品をwebなどで発表し続けていると、その作品を見たまた別の出版社や企業の方々から依頼が来るようになり、そして本格的に連載させていただけたのが「ワレワレは宇宙人ダ!!」(2015)からです。
 現在、私の仕事は主に漫画の制作ですが、全てデジタルで一人で作業をしております。編集者さんとのやりとり等も、スカイプやメールなどでできるので都会に出なくても十分にこなす事ができます。
 現在連載中の「狐狸の花盗り」は母の古里の西条市が舞台で、小さい頃からタヌキの昔話を耳にしていたのでそこからヒントを得て生まれました。取材にも行き、地元のよさを再発見したり、楽しく仕事をしています。タヌキはどちらかと言うとマヌケなポジションやキャラクターとして扱われる事が多いので、格好良くしてみたり…など。色々とアイデアを考えるのも面白いので、今後のタヌキ達をはじめ、物語をどう展開させていくか自分でも楽しみです。

「狐狸の花盗り」

ていねいにすること、手を抜かないこと

心がけているのはていねいにすること、手を抜かないことです。アイデアを決められたページ数に合うように形にしていくのに頭をフル回転させております。お風呂に入るとアイデアが降ってきやすいですね。つらいのは締め切り前の睡魔との戦いです。いつも負けそうになります(笑)。
 うれしかったのは単行本が本屋さんに並んだ時です。初めて並んだ時は見に行きました(笑)。ファンレターや感想をいただいた時はこれからもがんばろうと元気をもらっています。
 自分の夢、その一番の味方は自分だと思います。中高生の皆さんもまずは「自分の好き」や「自分の夢」に挑戦してみてください。もし途中でつまずく事があっても挑戦してきたものは在り続けるので、次に進むための糧になります。
 本が売れない時代で、作品が続かないのが残念ですが、私もまだまだ挑戦の途中なのでこれからも描き続けていければいいなと思いいます。

自宅のアトリエ。インテリアもすべて手掛けました

      

Q.仕事内容は?

A.オリジナル漫画制作の場合はあらすじ作り(プロット)→編集部チェック→細部のストーリー作り(ネーム)→編集部チェック→下描き→コマ割り→ペン入れ→トーン→仕上げで完成です 


Q.仕事に就いた理由は?

A.漫画を読むこと、絵を描くことが好きだったので


Q.必要な資質は?

A.粘り強さや柔軟さ


Q.うれしかったことは?

A.作品を気に入ってもらえたり、面白いと言ってもらえたとき


ある1日

12:00 起床

食事

13:00 仕事開始

17:00 休憩雑用

18:00 食事

19:30 仕事再開

0:00 休憩軽食

0:30 仕事

4:00 就寝

本格的な雑誌連載を月刊ASUKA(KADOKAWA)にて開始。2015年「ワレワレワ宇宙人ダ!!」2016年「ナイトメア・イーター」2017年「狐狸の花盗り」現在連載中。それまでは短編や読み切り、イラストなどを中心に活動。

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