高校教諭

教育の本質は可能性を引き出すこと。


愛媛県立土居高等学校

徳永俊一さん 56歳

Tokunaga Syunichi


出身学校 砥部中学校
松山商業高校
北九州大学卒

教育が地方創生の一端を担えると確信しています。

世界で活躍するビジネスマンになりたい

 将来、世界で活躍するビジネスマンになりたいという夢を持っていました。大学卒業時に企業から内定をもらっていたんですが、親が「教員試験を受けてくれ」と言うので受けたら、採用になりました。「せっかくだから帰って来てくれ。調子も悪くなったし」と懇願され、教員になりました。帰ったら、元気でした(笑)。ビジネスコース(商業科)を受け持っています。前任校での新居浜市・大島の白いもを使ったスイーツの商品化や、今回のインバウンド(訪日外国人)向けのツアー「BONSAIの聖地へ タイムスリップ」の企画など、ビジネスマン的発想があるのかもしれません。
 「BONSAI〜」は2018年に観光甲子園 訪日部門でグランプリを獲得したプランの商品化で、3月に募集したのですが定員に達せず、中止になりました。再度生徒と1泊2日のツアーを日帰りに変更するなどの改良を加え、10月19日に実現しました。市内在住のアメリカ人や中国人など定員10人の参加があり、皆さんに満足いただきました。「来年も開催してほしい」という声もいただきました。
 今回はモニタープランということで、料金も安くできましたし、旅行会社や盆栽組合さんはじめ、県内外から多くの皆様の協力をいただいて、広域連携して実現させることができました。

第10回全国高校観光選手権 訪日部門グランプリ(観光庁長官賞)

生徒はものすごい可能性を持っています

 今後、日本の人口はどんどん減少していって50年後には8,000万人台になると言われています。首都圏を除くと日本の人口減少はすさまじく、地方が疲弊弱体化していくのは避けられません。
 地域にはいろいろな伝統や文化、特産品などの資源があります。それらを掘り起こし、インバウンドを推進することで交流人口が増え、地域が元気になります。その流れを郷土愛やシビックプライド(自分の故郷は自分が守る責任)につなげる必要があると思います。それには地域の小中高を通しての教育が欠かせないと思います。教育が地方創生の一端を担えると確信しています。
 土居高校の生徒は純粋で素直な子が多いですね。教育の本質は可能性を引き出すことだと思っています。どんな生徒もものすごい可能性を持っています。それをいかに引き出すか、教育の醍醐味でもあります。

生徒と一緒にツアープランを説明

ツアーの密着取材を受けました

愛顔のえひめ賞

住所 〒799-0701 愛媛県四国中央市土居町中村892番地
創業 1901年
従業員数 259名
URL https://doi-h.esnet.ed.jp/

教育基本法及び学校教育法に基づき、人格の完成を目指して、徳・知・体の調和のとれた、心身ともに健全で個性豊かな人間を育成する。

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