機関士
お客様に安心して乗船していただく。
宇和島運輸株式会社
平山利哉さん 31歳
Hirayama Toshiya
出身学校 | 宇和島市立城南中学校 愛媛県立宇和島水産高等学校 国立波方海上技術短期大学校卒 |
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安全第一。お客様の命や思い出も乗せています。
船員か水産関係の仕事に就きたい。
宇和島市九島の出身です。2016年に宇和島市とつながる九島大橋が開通しました。それまではフェリーで15分かけて宇和島に通っていました。
小学生の頃はものを作るのが好きで、将来はプラモデル屋さんになりたいと思っていました。中学で好きな教科は図工と美術でした。船に親しみがあったので、宇和島水産高校に進学し、フェリーで通っていました。高校のときには船員か水産関係の仕事に就きたいと思っていました。
水産高校3年のときに3か月間、実習船「えひめ丸」でハワイに行きました。中学生のときに「えひめ丸」事故があり、その慰霊碑に花を手向けました。実習船に3か月乗船して授業の一環でマグロを獲ったりしました。おいしかったです(笑)。海には慣れていましたが、太平洋は瀬戸内海と全然波が違うので、船酔いに苦しみました。みんなとの共同生活でチームワークの大切さも学びました。
高校卒業時に先生に勧められて、国立波方海上技術短期大学校に進学しました。当時2クラスで80名程いました。在学中に海技士3級の筆記試験に合格し、後日、履歴を積んで3級海技士免許を取得しました。就職活動のときに幼い頃から知っている弊社に入りたいと思ったのですが、機関士の募集はなかったので、先生に頼んでなんとか、面接をしてもらいました(笑)。
解決できたときの達成感は何とも言えない。
入社当初は何をしていいかわからず、上司や先輩から「あいさつをしろ」「掃除をしろ」と言われるままにやっていました。知識がないので何をしていいのかわからないのがつらかったです。今、後輩が入って来て一緒に作業したり、当直に入ったりしますが、若い人にどう教えていいのかわからなくて、言葉が足りないところは作業する姿がヒントになればと思っています。ケガをさせないように、自分もしないように「安全第一」で仕事に取り組んでいます。
うれしいのは、トラブルを解決できたときです。解決には時間がかかるのですが、機関長を中心に、みんなの力でトラブルを解決できたときの達成感は何とも言えないですね。エンジンが快調に動いてくれるのが一番うれしいです。
入社当初から先輩や機関長から「整理整頓、船をきれいにしろ」と言われて来ました。きれいにしていると、トラブルにすぐ気づきます。機械がオイルで汚れていたら、オイル漏れに気づきません。
機関室は3人で担当しています。作業は定期航路なので時間に追われます。点検や交換作業など時間を気にしながら行うので、あせったりすることもあります。わからないことが多いのですが、機関長や各機器メーカーと相談しながら業務に当たっています。簡単な部品は自分で交換します。船を止めるようなトラブルはほとんどありません。それがないよう未然に防ぐのが私たちの仕事でもあります。
時間通りの運航を心がけています。
航路は八幡浜と大分・臼杵間を2時間25分で結んでいます。以前はトラックが主体だったのですが、最近は乗用車も増えています。お盆、お正月も多いですが、ピークはゴールデンウィークです。別府温泉や臼杵に行かれるお客様が多いです。四国から九州に働きに行っている人も多く、里帰りの利用客も多いです。今までは四国内のお客様がほとんどでしたが、最近は関西やそれより東のお客様も増えて来ました。
失敗はあります(笑)。部品の注文を間違えたり、注文数が足りなかったり、直そうとしてやったら壊してしまったり(笑)。台風のときは気象、海象の模様を船長が判断して、部長と相談して運航か欠航かを判断します。
やりがいは安全運航です。「安全はお客様への最大のサービスである」という意識のもと事故防止に努め、お客様を時間通りに、快適にお運びすることを心がけています。
後輩に慕われるようなエンジニアになりたい。
フェリー乗り場の隣に道の駅「みなっと」が整備されたので、乗客だけでなく、観光客や地元の人たちの交流人口も増えて、港周辺がにぎわって来ました。フェリー客の増加につなげたいですね。
趣味は釣りです。子どもが生まれたので、最近、休日は子どもと遊ぶことが多くなりました。9か月の男の子です。かわいいですよ。
尊敬するのは兵頭機関長です。目標でもあります。私生活でもお世話になっていて、釣りによく連れていってもらっています。宇和島周辺で大きなハマチが釣れます。魚は好きで自分でもさばきます。兵頭機関長のように後輩に慕われるようなエンジニアになりたいと思っています。
Q.子どものころの夢は?
A.プラモデル屋
Q.仕事内容は?
A.船に搭載してあるさまざまな機器の保守整備
Q.仕事に就いた理由は?
A.小さい頃より海や船に乗ることが好きだったから
Q.必要な資格は?
A.海技士免許(機関)
Q.うれしかったことは?
A.エンジン・トラブルが発生したとき、皆と協力し解決出来たとき
Q.大変なことは?
A.限られた短い時間で確実に作業を終えること
前日
11:30〜19:20 休息
19:20〜3:30 就労
今日
3:30〜10:30 休息
10:30〜11:10 就労・下船
住所 | 〒796-0087 愛媛県八幡浜市沖新田1586番地 |
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創業 | 1884年 |
従業員数 | 104名 |
URL | https://www.uwajimaunyu.co.jp/ |
愛媛県南予地域の経済の発展に寄与するため地元有志の出資により設立。以来、幾多の変遷を経て、現在は2,500トン型旅客フェリー4隻を保有し1日八幡浜~別府間6往復、八幡浜~臼杵間を7往復、合計13往復運航しております。