俳優
絶対妥協しない。
宇高海渡さん
Udaka Kaito
出身学校 | 今治市立西中学校 愛媛県立今治南高等学校 新国立劇場演劇研修所卒 |
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舞台芸術には人の心を浄化し、豊かにする力がある!
具体的に想い描いたことって実現する。
小学生のときから人権劇などに出ることが好きで、6年生のときに地元の劇団に入って主役を任され、演劇に興味を持ちました。高校卒業後、新国立劇場演劇研修所に入所しました。3次試験まであって、365人が受けて15人が入れるという狭き門でしたが、運よく選ばれました。そこで3年間演劇の基礎を学びました。中でもロシア演劇の講義には感銘し、映像などを観るうちにロシアで勉強したいと思うようになりました。
その後、東京の事務所に入って、舞台や映像の仕事をしていたのですが、2011年に『誓いのコイン』のオーディションがあり、それに受かって1年間、出演しました。日露戦争下のロシア兵捕虜と日本人看護師の愛と青春が主題の物語なんですが、その舞台を観られた駐日ロシア大使が感動されて「ぜひ、この演劇をロシアに招きたい」と言われ、翌年、ロシア公演が実現しました。
観客は最初、舞台の上の字幕を見ながら観劇していたのですが、5分もするとみんな見なくなって、終わったら2階席まで全員がスタンディングオベーションで迎えてくれて、大感激しました。芸術は国境を越えることを実感しました。具体的に想い描いたことって実現するんだなと思った瞬間でした。
昨日より今日、今日よりも明日
舞台はチームプレイと同時に、個人技がものすごく出ます。スポーツに似ていますね。ダンスと歌のレベルが上がれば上がるほど、お客様からいただける拍手の量が全然違います。
ポリシーは絶対妥協しないこと。全部、舞台に出るんです。妥協した瞬間、お客様にも伝わるので、怖さもあります。今日は最高の演技が出せたと感じるときが時々あるんです。ごほうびみたいな。ロビーでお客様から「ダンスのシーンで一番光っていたよ」と言われて、とてもうれしかったですね。
昨日より今日、今日よりも明日と、着実に一歩ずつ日々、精進することが楽しいし、それがお客様の反応として返って来るのがうれしいですね。作品を通してお客様の心が浄化されて、日常に戻られたときに心が豊かになる、それが舞台芸術の持っている力だと思いますね。
現在、明治時代の別子銅山を舞台にした『瀬戸内工進曲』に出演しています。ぜひ、観に来てください。
Q.子どものころの夢は?
A.料理人or漁師
Q.仕事に就いたきっかけは?
A.中学3年の時、今治の市民劇団「Kプロジェクト」に参加したこと
Q.うれしかったことは?
A.「あなたがステージで一番輝いていた」と言われたこと・ロシア公演が大成功をおさめたこと
Q.ピンチだったことは?
A.軽度のぎっくり腰をやって、そのまま舞台に立ったこと
7:00 起床
10:30 劇場入り
・トレーニング
・メイク
・準備
14:00 本番
17:00 終演
24:00 就寝
住所 | 〒791-0211 愛媛県東温市見奈良1125 |
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創業 | 2005年 |
従業員数 | 10名 |
URL | http://www.botchan.co.jp/ |
四国や瀬戸内圏の歴史や伝統文化、偉人を題材にした舞台作品を愛媛から全国へ発信する文化特使を目指し、自主制作のミュージカル作品を1年間上演する日本で唯一の劇場です。