航海士

尊敬している船長に学び、
立派な船長になります。


日誠海運株式会社

大野 誠一郎さん 19歳

Oono Seiichirou


出身学校 熊本県天草市立河浦中学校
(長崎県)国立口之津海上技術学校卒

うまくいかない時も、下を向かず 前を見る。

海の仕事に憧れていました

 熊本県天草市生まれで今年20歳です。父が漁師だったこともあり、海の仕事に憧れていました。将来、海上保安庁に勤めたいと思い、中学卒業後、長崎の海上技術学校に進学しました。これからの時代、手に職が必要だと思っていました。在学中に内航船を勧められて、航海士を目指すことになりました。海上技術学校は卒業時に、四級海技士の資格が取得できます。学校ではカッター競技に熱中していましたね。練習船に初めて乗船した時は船酔いをしたり、右も左もわからず少しとまどいましたが、慣れたら楽しくてやりがいを感じるようになりました。
 ある船長に「大野君はカンがいい。仕事ができるから自信を持ってやりなさい」と言われた時はうれしかったですね。失敗はたくさんあります。初めてタンカーに乗って油を積み込む荷役作業の時に、ガソリンや重油など油類ごとにバルブが違うのですが、間違って違うバルブを開けようとして「開けるな!」と怒鳴られました。船を着岸する時に、船長とのやりとりがうまくいかなくて、もう少しで船をぶつけそうになったこともあります。

海図で航路を確認します

早く一人前になりたいです

 3か月間乗船して、1か月間休暇のローテーションです。休みの時は、友達と食事や遊びに行ったりします。海外旅行にも行きました。給料は同年代と比べていいと思います。食事は無料ですし、乗船中はつかうこともないので、お金は貯まります(笑)。全国の色々な港に行けるのも楽しいですね。
 仕事をする上で心がけているのは「うまくいかない時も、下を向かず前を見る」です。そして「安全第一」。「あせらず落ち着いて」と自分に言い聞かせながら仕事をしています。大切な荷物を次の港まで事故なく無事に運べた時は、やりがいを感じます。
 海の気象は変化が激しく、航海士は波や風を的確に読んだ上での操船が求められます。また、瀬戸内海や関門海峡、東京湾は船舶の航行が多く、注意が必要です。近くになんでも知っていて、操船技術もすごい尊敬する船長がいるので、その方からいろんなことを学んで、早く一人前になりたいです。夜、洋上で満天の星空を見ながらコーヒーを飲んでいると、幸せだなぁと思いますね。

「洋上での日の出は、いつ見ても感動します」

入港したコンテナ船「さくら」の前にて

      

Q.子どものころの夢は?

A.消防士、警察官


Q.仕事に就いた理由は?

A.海の仕事にあこがれた。


Q.必要な資格?

A.海技免許、無線、小型船の免許(高校の時に取得できます)


Q.大変なことは?

A.海の気象が厳しい(波、風が変化しやすい)


ある1日

4:00 起床・操船

8:00 休み

12:00 作業

16:00 操船

住所 〒799-2302 愛媛県今治市菊間町種4568番地
創業 平成19年7月
従業員数 グループ全体で115名(陸上:15名、船員:100名)
URL

グループ全体で15隻(内航貨物船のみ)の船舶を所有・運航しております。主な積荷としては、鋼材・コ
ンテナなどです。現在は若手船員の育成に力を入れております。大所帯なので、色んな人と出会う事ができると思います。

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