高校教諭

選手たちの期待に
応えていく。


愛媛県立今治西高等学校

大野康哉さん 46歳

Ono Yasunari


出身学校 今治西高校
筑波大学卒

ゼロから初挑戦のつもりで やっていきたい。

「練習は試合のように、試合は練習のように」

 今治西の監督として今年14年目になります。最初の1年とこの2年は甲子園に出れてません。2年目から11年連続して出場しました。この2年間の負けを踏まえて、ゼロから初挑戦のつもりでやっていきたいと思います。
 常に思っているのは、今治西の野球部に希望を持って入って来てくれた選手の期待に応えていくということ。小中と一所懸命勉強して野球もやりながら今治西を選んでくれたのは、甲子園に行きたいという期待が大きいと思うんですね。その選手や保護者の期待に応えていく。
 監督として一番苦労するのは、大会前にベンチ入りのメンバーを選ぶことです。毎年考え悩みます。選考結果を選手一人ひとりに説明します。満足できなくても納得してもらえるようにとの思いからです。
 普段から選手に言っているのは「日本で一番、一球を大切にする。練習は試合のように、試合は練習のように」。練習でできるようになったことが試合でできるわけではないんですね。日頃鍛えた技術・体力を試合で発揮していくためには、精神力が求められます。その精神力を身につけるためにはグランド以外の部分で、礼儀とかあいさつとかマナーが身についた人間性が磨かれていないと、大事な場面で持っている力を出し切ることはできません。

第97回夏の甲子園出場

心がけているのは、毎日部員全員に声をかけること

選手も文武両道を目指してくれています。この春の卒業生の部員21名のうち、10名が国公立大学に合格しました。去年のチームのように野球の結果が出ない時も、部活が終わったら勉強に切り替えてがんばってくれています。
 私の下に300人を超える生徒が入部して来ました。半分はレギュラーになれず、3分の1は背番号をつけることなく卒業して行きました。心がけているのは、毎日部員全員に声をかけること。部員の99%が3年間やり遂げてくれました。ここ7年間、退部者はいません。毎日選手と向き合っていく中で大切にしていることが3つあります。1つ目は選手ができるようになるまで教える。2つ目は大人の本気を見せる。3つ目は選手を大切にする、です。
 この夏の甲子園が第100回の記念大会になります。なんとしても甲子園出場を選手と勝ち取りたいですね。

「緊張感の中にこそ、本物をつくりあげていく素地がある」

      

Q.大野監督語録

A.「目指すのはしのぐ野球。守りのチームづくり」
「少年野球を始めた子が最初に教わるのがチームワーク。それが野球だと思う」
「『看却下(かんきゃっか)』今、この人のために何ができるかを考えることが、チームワーク」
「『本立ちて道生ず』基本を大切にしていれば自ずから道が開けてくる」
「教えなくてできるんだったら、指導者はいらない」
「毎朝の掃除は、選手自らが気づきを得るため」
「日本で一番、一球を大事にする」
「選手から教わる」


住所 〒794-0055 愛媛県今治市中日吉町3丁目5番47号
創業 1901年
従業員数 生徒数:945名(2018年4月10日現在)
URL https://imabarinishi-h.esnet.ed.jp

徳・知・体の調和のとれた健全な心身の発達を目指し、個性豊かな人間の育成を期する。温かい人間性と豊かな社会性を身に付けさせる。高い知性と豊かな創造性を養う。強い意志とたくましい体力を培う。

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