縫製

今ある目の前の仕事を一生懸命こなす。


株式会社藤高

大西彩那さん 23歳

Onishi Ayana


出身学校 今治市立立花中学校
愛媛県立今治工業高等学校卒

今治タオルブランドが認知されて、うれしいですね。

操作を覚えるのが大変で、試行錯誤の連続

 地元で働きたいと思っていたので、工業高校の繊維デザイン科を卒業して入社しました。同期で3名が入社しました。この仕事に就いて6年になります。デザインに興味があり、高校在学中にファション甲子園(P.31参照)にもチャレンジしました。高校である程度、地場産業であるタオルのことは学んだのですが、入社すると覚えることがたくさんあって、慣れるのに苦労しました。
 入社当初からタオルのヘム(タオルの短い両端の縫い目、イラスト参照)の縫製を行っています。最初は電動ミシンで縫っていたのですが、2年前にドイツ製のヘム縫い機械(写真8参照)が導入されて、今は村瀬さんと交代で午前は電動ミシン、午後は機械で縫っています。
 機械は縫うスピードが5倍くらい速いのですが、機械の操作を覚えるのが大変で、試行錯誤の連続でした。タオルの種類ごとにデータを入力するのですが、入力ミスをしたり、急に調子が悪くなったりすることもあります。日本に1台しか導入されていないので、不具合が起こったときに問い合わせもできず、販売元のドイツの方に2回来ていただいたですが、言葉もわからず(笑)、自分たちで対処するしかありませんでした。まだ完璧には使いこなせているとは言えませんね。

タオルは1本1本の糸から紡がれます

タオルソムリエの資格を取ります。

 うれしいのはタオルの縫える枚数が増えたことです。縫ったタオルが積み上がって目に見えるのでやりがいがあります。失敗は一度、得意先のブランドネームを、フェイスタオルにバス用のものをつけてしまい、検査から返ってきました。裏の数字が一字だけ違うだけで見た目はまったく同じなんですが、全部付け替えました。
 趣味は旅行です。ゴールデンウィークやお盆などの長期休暇に、北海道や沖縄などに行っています。今年は愛知に行きました。
 現在、今治タオルのシェアは国産タオルの60%くらいを占めています。今治タオルブランドが全国的に認知されて、携わっている者としてはうれしいですね。今治タオルは自分でも使っています。吸水性がよく柔らかくて大好きです。安く買える社内販売のときに買っています(笑)。来年はタオルソムリエの資格を取りたいと思っています。取ります!

染める色合わせを行なっています。繊細な作業です

タオルは機械と人により紡がれます

電動ミシンでヘムを縫う大西さん

タオル工場内。色とりどりのタオルが今日も織られています

刺繍する機械にタオルをセットしています

      

Q.子どものころの夢は?

A.フラワーアレンジメント


Q.仕事内容は?

A.工業用ミシンを使っていろんな種類のタオルを縫製する


Q.どうすればこの仕事に就くことができますか?

A.地場産業であるタオルに興味をもつこと


Q.必要な資格は?

A.タオルソムリエの資格があるとよい


Q.うれしかったことは?

A.縫えるタオルの種類、枚数が増えたこと


ある1日

6:50 起床

7:00 朝食

8:00 始業

12:00 昼食

17:00 終業

19:00 夕食

23:00 就寝

住所 〒794-0026 愛媛県今治市別宮町3丁目5-16
創業 1919年
従業員数 206名(実習生25名、パート19名含む)
URL https://fujitaka.co.jp/

日本一のタオル産地、今治において、100年以上の歴史を誇るタオルメーカーです。お客様に満足していただくことを社是としております。糸の染色から最終製品に至るまで一貫して全て自社の系列内で行い、安心と安全を保証させていただいております。

TOPに戻る