助産師

「生まれてきてよかった」と思えることが一番の幸せ。


医療法人社団 長野産婦人科

坂本都志江さん 55歳

Sakamoto Toshie


出身学校 大洲市立柳沢中学校
愛媛県立大洲高等学校
愛媛県立公衆衛生専門学校卒

生まれて来た子が幸せになってほしい。

「この場所にいたい!」と思って助産師に

 この仕事に就いて34年になります。看護学校の実習でお産を見て、感動しました。赤ちゃんが生まれた感激と喜びと緊張感と充実感で「この場所にいたい!」と思って助産師になりました。今までに3068人(2019年8月現在)を取り上げました。その赤ちゃん全員の名前を書いたノート(写真3)が私の宝物です。
 ここには助産師が5名、看護師が9名います。お産には最低でも先生と助産師と看護師の3名が立ち会います。今は年間40人くらいの出産に立ち会っていますが、1990年には200人くらいを取り上げてました。赤ちゃんが無事生まれることが一番うれしいです。後に「こんなに大きくなりましたよ」と子どもさんの成長を見られるのもうれしいです。私の目標が、取り上げた子の赤ちゃんを取り上げることだったんですが、もう38人になりました(笑)。一人のお母さんの赤ちゃんを12人取り上げたこともあります。「坂本さんについていてもらって、心強かった」と言われるとうれしいですね。

一本松中学校での性に関する教育講座

生まれてきてよかった。お母さん大好き

 分娩介助とは別に、地域の小中高校に性教育の講演にも行っています。学校の養護の先生から依頼をいただいて、年間10校くらいに伺っています。中学生には命の誕生と中絶や性行為感染症などの話をして、高校生にはもっと踏み込んだ具体的な話をします。小学校では吉岡さん(次ページ参照)と劇をするんですが、相当盛り上がるんです。私が30分程話しをした終わり頃に(一緒に話を聞いていた妊婦姿の)吉岡さんが「お腹が痛い!」と、お腹をさすりだすんです。私が「えっ?生まれそうなの?」と言ったら、子どもたちが「保健の先生は?」「救急車呼ぼうか?」と本気で心配してくれます。そばに来て「がんばれ!がんばれ!」と応援してくれ、最後は吉岡さんがいきむのにあわせて「吸って吐いてー吸ってうーん」と一緒にかけ声をかけます。私が赤ちゃんをとりあげて「おめでとう」と言うと「えっ、人形?」と驚いて「がっかり」とか「人形でよかった」など反応は様々です。
 講演後に感想を書いてもらうのですが、その内容がとてもいいので、もう一つのやりがいになっています。私の話を聞いた障がいのある子が「お話ありがとう。生まれてきてよかった。お母さん大好き」という感想をくれたのですが、それを読んで心がすごくあったかくなって幸せな気持ちになりました。性教育は生教育でもあるんです。

御荘中学校での「命を見つめて」性教育講座

今までに取り上げた3068人の名前が書かれたノート

母校の大洲高校で性教育講演会を実施

出産に立ち会った赤ちゃんとお母さん

吉岡さんと

      

Q.子どものころの夢は?

A.看護師


Q.仕事内容は?

A.分娩時のサポート、お母さんへの指導、赤ちゃんの世話など


Q.仕事に就いた理由は?

A.赤ちゃんが生まれる瞬間感動して、ずっとこの場所にいたいと思った


Q.必要な資質は?

A.看護師免許、助産師免許


Q.うれしかったことは?

A.「坂本さんについていてもらってよかった」(分娩介助)


Q.大変なことは?

A.赤ちゃんの心音が下がった時


ある1日

7:00 起床

10:00 始業

分娩介助指導

18:30 終業

19:40 帰宅

24:00 就寝

住所 〒798-0050 愛媛県宇和島市堀端町1-8
創業 1948年
従業員数 27名
URL http://nagano-ladies.jp/

愛媛県宇和島市にあります。妊娠出産・無痛分娩・婦人科疾患を取り扱い、子宮がん・乳がん検診も行なっています。里帰り出産などお気軽にご相談ください。

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