勉強でも部活でも、一生懸命取り組んでほしい。

過去を振り返っても仕方がない

　22歳の時にトラック事故で荷物の下敷きになってしまって、脊髄損傷で約1年間入院しました。事故を最初はなかなか受け入れられませんでしたが、退院する頃には車いす生活を受け入れ、岡山の職業リハビリセンターに新たな人生を探しに行きました。過去を振り返っても仕方がないので、切り替えましたね。そこはリハビリをしながら経理や情報システム、デザインなどのスキルを身につけることができる職業訓練校で、適性診断で私は経理を選びました。約1年間、リハビリ訓練と経理を学んでいた時に、弊社で車いすバスケットボールをやっていた先輩の紹介で入社することになりました。
　弊社の社屋は、エレベーターや通路、トイレなど車いす用にバリアフリー化がなされていて、働きやすい環境で仕事をさせてもらっています。経理の仕事は、現場をサポートする後方支援が役割です。私たちが積み上げた数値により会社経営の舵取りがされ、またそれが外部に企業の成績として公開されます。その使命感と責任感は他の部門では味わうことのできない魅力です。

県外の遠征試合にも愛車で出かけます

不便はあるけど不満はない

　失敗は、膨大な量の経営数値を扱って決算報告書を作成するのですが、ミスをしてしまい、その報告が遅れて関係者に多大な迷惑をかけたことがあります。ホウレンソウ（報告・連絡・相談）の重要性を再認識しました。
　仕事は18時が定時なので、勤務後19時から21時の2時間、週4回、体育館で練習をしています。仕事は土日が休みなので、日曜日は12時から17時の5時間、チーム練習をしています。県内に同レベルのチームがないので、週末は他県に遠征試合に行くこともあります。えひめ大会では3位入賞を目指してがんばっています。車いすバスケットは障がい者スポーツの花形で、格闘技のように激しいスポーツです。初めて見た人はその迫力にみんな驚きます。ぜひ、見に来てください。
　中高生の皆さんには、勉強でも部活でもなんでもいいから、一生懸命取り組んでほしいですね。将来の夢につながると思います。私も仕事に対してもリハビリに対しても、一生懸命やって来て今があります。車いすの生活に不便はありますが、不満はないかな。

格闘技のような迫力です

Q.子どものころの夢は？

A.プロサッカー選手

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Q.仕事に就いたきっかけは?

A.22才のとき車椅子生活になり、職業訓練校で簿記を勉強したから

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Q.やりがいを感じることは?

A.企業の重要な数値、情報を扱うので使命感と責任感を感じます

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Q.大切なことは?

A.上司への報告、スタッフ間の連絡、他部署との情報共有

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株式会社レデイ薬局

四国四県と広島、山口、岡山でドラッグストア及び調剤薬局を約200店舗運営。在宅医療への取り組みにも力を入れ、医療機関と連携して365日24時間体制で薬剤師によ
る薬の配達・訪問サービスを行う店舗も開設しています。