舞台監督・音響

仕事で関わる方々に信用・信頼をいただく


株式会社ジョイ・アート 坊っちゃん劇場

入河俊光さん 32歳

Irikawa Toshimitsu


出身学校 中島町立中島中学校
愛媛大学農学部附属農業高等学校
愛媛大学農学部卒

イベントの音響から舞台音響 兼 監督まで

 私は、ミュージカルの裏方スタッフとして音響の仕事をしながら、監督として公演を安全かつスムーズに行うまとめ役をしています。
 27歳頃に、いろいろなイベントなどで音響の仕事を始めました。緊張で音出しのミスをした時もありましたが、4年程経験を積み、様々なジャンルに挑戦した結果、今この劇場にいます。入社前後の不安やギャップは、ほとんどありませんでした。
 この仕事への必要なスキルは、歌ったり演奏したりすること。何かしら音楽に関わっていると、音がつかみやすいかも。そして、興味関心を持つことが大事です。例えば、スタッフとしてアルバイトをしながら現場に入れば、チャンスがめぐってくると思います。
 私の音作りでは、Mac Bookを使います。機材トラブルなど、機械の不具合が一番怖いので、万が一、1台が故障しても対処できるよう、同機種を3台用意し対応しています。そして、ステージ上の演者が、満足のいくパフォーマンスを行えるサポートができた時などは嬉しく、やりがいを感じます。

機材を駆使し、耳で一音一音聴いて調整。ノブ(※1)やフェーダー(※2)で操作したり、本番中に素早く音入れできるよう、各チャンネルに音を入力し割り当てておく

今の自分がいるのは、たくさんの方のおかげ

 目標としている人は、諸先輩方です。これまで様々な分野・環境・条件の中で音にこだわり、携わってきた方々がいらっしゃるからこそ、今の自分がいると思います。諸先輩方に少しでも近づけるよう、毎日を精一杯取り組んでいます。
 私は普段、健康に気を付けていますが、私が健康でいられるのは、自分一人の力だけではなく、家族を含めて私に関わる全ての人のおかげです。多くの人の感謝を忘れる事なく、これからもさらに健康でありたいと考えています。
 学生の皆さんに続けて欲しいことは、全てに繋がる大事な要素『健康』でいることと、チャレンジする気持ちを持つことです。社会に出れば嫌なことはあると思いますが、時には受け流し、時には落ち込みながらも、この2つを絶対諦めないでください。そうすれば、何らかの陽の光は見えてくるものです。

※1 ノブ…音を細かい数値で調整するツマミ。
※2 フェーダー…音量レベルを上げ下げするもの。マイクや音源からの入力を個々で調整し、音量を揃えスピーカーから出力。(※1、※2の操作内容は機械によって異なる)

プロセニウム・スピーカー(※3)と他スピーカーをコントロール

※3 プロセニウム・スピーカー…舞台周りの壁に埋め込まれた客席向けのスピーカー。主にセリフや効果音を流す。

今回の音出しを客席からも確認

      

Q.子どものころの夢は?

A.パティシエ


Q.趣味は?

A.料理を作ること(ソースから作るボロネーゼパスタは家族で一番人気。)


Q.息抜き、または休日の過ごし方は?

A.妻とニンテンドースイッチ「どうぶつの森」で遊ぶ


ある1日

6:00 起床                   

7:00 朝食・支度                

7:30 出社                   

10:30 サウンドチェック準備           

12:30 本番・後片付け・メンテナンス・ミーティング

17:00 退社                   

23:00 就寝                   

住所 〒791-0211 愛媛県東温市見奈良1125
創業 2006年
従業員数 7名
URL http://www.botchan.co.jp/

オリジナルミュージカルを、1年間ロングラン公演しており、これまでに、制作陣にジェームス三木、高橋知伽江、横内謙介、石田昌也(宝塚歌劇団)、羽原大介、錦織一清らを迎え、16作品上演。2020年11月には来場者100万人を達成しました。

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