船長
何をするにも全力でやる。
智内海運株式会社
佐々木明夫さん 67歳
Sasaki Akio
出身学校 | 岩手県山田町立山田中学校 岩手県立宮古水産高等学校卒 |
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49年続けてきた船員という仕事
私は18歳から漁船、曳船(えいせん)と乗り継ぎ、50歳で弊社の貨物船に乗船しています。『船長』『一等航海士』『二等航海士』『機関長』『一等機関士』の5人が乗り組み、入出港作業・荷役作業・航海当直の職務を各自、責任を持って仕事をしています。船長の仕事は、気象海象を見て航海し、乗組員や貨物の安全を確保する事です。また、船長という立場上、乗船中の自由時間でも、頭の中は常に様々な業務をこなしています。
航海する際に風の強さ、波の方向・高さを見誤るとローリング(※)してしまいます。悪天候が予想される場合は、できるだけ電波の受信感度が良いエリアを航行し、直近の気象情報を見ながら航海をするように心がけています。気象予報がピタリと当たり、航海が無事終えた時は満ち足りた気分で嬉しいです。また、穏やかな太平洋を自分の庭にできるあの満足感は他では体験できません。
貨物船では、2ヶ月乗船して20日間の休暇があり、たくさんの自分の時間を持つことができます。また、京浜への入港時は、普段会えない孫たちに会えるのも楽しみの一つです。
※ローリング…船が左右へ傾くように揺れること
誰かに求められる人でありたい
社会生活での物流は、無くてはならない業種なので、未来に向け益々必要とされる職業だと思います。
私の場合は、貨物船に乗船するため尾道で海技士要請講習を受講して、資格を取得しました。船は専門的な免許が必要になりますが、勉強が苦手でもやる気さえあれば楽しくやりがいのある仕事なので、若い方々にも、もっと興味・関心を持っていただきたいです。
社会では、多くの方と出会い、助けられたり鍛えられたりと、様々な体験をします。私は一期一会を大切にし、何事にも100~110%(ややオーバーヒート気味)で取り組むことを心がけています。いつでも何処でも誰かに求められる人でありたい。そのためには自分自身きちんとしたい。
これらに年齢は関係ありません。人生全てが学びであり、人との出会いは新しい喜びに繋がると思っています。
Q.子どものころの夢は?
A.総理大臣(小学校2年の作文より)
Q.趣味は?
A.盆栽、小鳥の飼育
Q.必要な資格やスキル、資質は?
A.私の乗船している船だと、沿海区域、735kW、航海、機関ともに5級海技士以上であればOK
5:50 起床・朝食
6:30 航海当直
10:30 昼食
自由時間
夕食
18:30 航海当直
22:30 就寝
住所 | 〒799-2101 愛媛県今治市波方町波方甲2601番地 |
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創業 | 1959年 |
従業員数 | 14名 |
URL |
島国日本に生まれ、目の前にある海に感謝し、創立60年を超えさらなる航海へ躍進しています。内航船による貨物輸送は、私たちの生活に必要不可欠で社会に多大なる貢献をもたらし、安心安全を基盤としながら従業員一同の生活と経営の安定を目指しています。