染色整理

明るく人とお話しすること。いつも誠実で前向きに。


ワイグループ協同組合 インターワークス

伊藤英子さん 65歳

Itô Hideko


出身学校 西条市立北中学校
愛媛県立西条高等学校
女子美術短期大学卒

想像力から色を微調整し要望通りに再現

私は、タオル生地の見本製品の色を表現する仕事をしています。染料(※1)を混ぜ入れ、お客様が求める色データ数値を明確に出しています。
まず、指定された生地素材に合う染料の配合率を決めます。この時、乾燥後に色が変わることも考慮します。機械で読み込み、大まかな色の組み合わせを作った後、素材に合った染色助剤(※2)の基準値を調べて混ぜます。染めて乾かす機械や素材の違いを踏まえて調合していきます。温度や湿度、生地に浸透していく時間など様々な要因を考えて、要望通りの色を再現できた時は嬉しいですね。
染色依頼や展示会、イベントなど多くの案件が重なったり、色指定のないイメージだけの聞き取りや、染物・印刷業界で本来再現不可能なRGB(※3)色に、風合いを加えて表現したりするのは難しいです。それでも、想像力から正確に再現し、お客様から「その色が欲しかった」とご満足いただけた時には、報われた思いに満たされます。

※1 染料…繊維を染める材料のこと。染める色のタイプニュアンスと素材を踏まえ、数ある染料の中から使い分ける。
※2 染色助剤…染色の効率や効果を高める助剤。
※3 RGB…コンピュータで使用される色の表現法の一種で、光の三原色の赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の頭文字を取っている。

液体にした染料の計量や、染料を調合したりする様々な器具

色を表現するには人生の積み重ねが必要

休日は、美術館に行ったり、市場や産直で特産物を買ったりして過ごします。また、和物のアンティークも好きで、生活雑貨など歴史や時代、人の生活を想起させるものに触れています。
配色バランスの感覚は、日常の景色からも培われます。例えば、菜の花は背景の空と重なりあうことで、花の透明感あるイエローが際立ちます。これを染色で表現するには、空色をどこまで溶け込ませるかなど更に想像を膨らますのです。
色というのは、物質の色や歴史を感じさせる減退色、中間色の他に、肌触りや風合い、見た目のイメージなど様々な状況から生まれてくるものです。単なる数値合わせではなく、その人の培った経験だと思います。
私は、学生時代に学んだ事を活かすべく、今の会社に入社しました。色を出すのはコツコツと積み上げていく仕事ですが、やりがいのある仕事だと思います。考えすぎて負のループに入り込んでしまう時は、次のステップを考えて気分転換し、気持ちをリセットしています。
中高生の皆さんには、時間をかけてでも自分が打ち込めるものを見つけ出して欲しいです。

色確認を行うための、素材の試験染め(ビーカー)

入口横にある会社の畑の野菜づくり

      

Q.子どものころの夢は?

A.幼少の頃、寝る前に親が読んでくれた本の物語などのお話を書く人


Q.必要な資格やスキル、資質は?

A.色の違いが見分けられる方、色染めに興味がある方


Q.仕事で失敗したことは?

A.色のデータの書き間違いや染料の計りミスをしたことがある。原因を追求し、やり方を変えた


ある1日

5:30 起床  

8:00 始業  

    ビーカー

12:00 昼食 畑

    ビーカー

17:00 終業  

19:00 夕食  

22:00 就寝  

住所 〒799-1362 愛媛県西条市今在家780番地
創業 1991年
従業員数 26名
URL

2000年に環境ISO14001の認証を取得しました。タオルの染色とは、何種類もある染色助剤を調合して、同じ濃度や色目にすることです。誠意をもってお客様に必要とされるデータを作り上げています。

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