言語聴覚士
「この人ならなんとかしてくれる」と思われる人になる。
株式会社三和医科器械(おひさま訪問看護リハビリステーション)
丸山沙里さん 42歳
Maruyama Sari
出身学校 | 伊予市立伊予中学校 愛媛県立伊予高等学校 徳島文理大学 愛媛十全医療学院卒 |
---|
食べることは生きる喜びでもあります。
言語聴覚士は首から上の障害を担当
大学卒業後、児童館で働いていたときに、自閉症の男の子がいて、その子とまったくコミュニケーションが取れなかったんです。「これってなんだろう」と調べるうちに、コミュニケーションのリハビリをする言語聴覚士を知って、専門学校に入り直して資格を取りました。国家資格です。今、愛媛県で約300名くらいの方が言語聴覚士として働かれていますが、理学療法士や作業療法士に比べるととても少ないですね。
言語聴覚士はコミュニケーションや食べる障害に対応する専門職です。上手く話せないなどの言語障害、声が出にくいなどの音声障害、上手く飲み込めないなどの嚥下(えんげ)障害の対処法を見いだし、医師や看護師、リハビリ士や介護福祉士などと連携して、訓練、指導などの援助を行います。基本的に首から上の障害を担当しますが、障害の原因の約8割は脳梗塞などの脳疾患です。私は摂食・嚥下障害のある方、コミュニケーションに困難を抱えた方のリハビリや、子どもさんの発達の援助などを、ご自宅に訪問して行っています。
食べ物は口からのど、食道を通って胃に運ばれますが、摂食・嚥下障害は脳疾患や加齢による筋力の低下などで、それらの器官が上手く働かないことが原因で起こります。食べ物が食道に入らずに気管に入って誤嚥性(ごえんせい)肺炎で亡くなる方もいます。
「どうしてもパンが食べたいんよ!」
あるおじいちゃんから「どうしてもパンが食べたいんよ!」と強く訴えられたことがありました。食べたいものが食べられないのはすごいストレスで、見ているご家族もとてもつらいものです。食べ物が口から摂れなくなると胃ろう(お腹に管を通して直接胃に栄養を入れる)や点滴で栄養を補給しますが、食べる喜びも味もありません。
胃ろうを使っていたおばあちゃんが退院されて、ご家族の方から「食べさせてあげたいけど無理でしょうか?」と相談されたことがありました。訓練をするうちに3食ごはんが食べられるようになって、お正月に「マグロが食べたい」と言ってみごとに食べられました(笑)。食べることは生きる喜びでもあります。「この人ならなんとかしてくれる」と思われる人になりたいですね。
Q.子どものころの夢は?
A.アイドル歌手
Q.仕事内容は?
A.コミュニケーションや食べることに困難がある方の訓練や助言指導を行う
Q.必要な資格は?
A.言語聴覚士(国家資格)
Q.うれしかったことは?
A.言葉が出たときの喜びの表情を見られること
Q.大変なことは?
A.上手に説明ができず理解を得られなかったこと
6:00 起床
8:15 出勤
8:25 朝礼
9:00 利用者様の家へ
12:00 昼食
13:00 利用者様の家へ
17:30 帰社
18:00 終業
23:00 就寝
住所 | 〒790-0036 愛媛県松山市小栗6丁目1-22 第2白石ビル2階西 |
---|---|
創業 | 1980年 |
従業員数 | 28名 |
URL | http://sanwa-mi.com/ |
医療機器・医療システム・医療材料・試薬等卸売の販売および訪問看護事業