機関士

多くの経験を積んで機関長になる


四国中央汽船有限会社

百濟 隼人さん 21歳

Momozumi Hayato


出身学校 広島県廿日市立七尾中学校
福岡県福岡常葉高等学校
国立波方海上技術短期大学校卒

仕事を充実させるため楽しさを見つける

 鉄鋼や石油などの原料を運ぶ船のなかで、エンジンや発電機といった機械の運転、整備を行うのが私の仕事です。船は日本各地の港を巡りますので乗船期間は2カ月半におよび、いつ発生するか予測できない故障に対処するため、日々先輩方から学びながら仕事に取り組んでいます。
 故障を修理できたときや、先輩方から褒められたときに達成感とやりがいを感じ、それが私にとっての大きな励みにつながっています。
 仕事を充実させるためには楽しみを見つけることも必要だと考えていて、私の場合は食事と筋トレがそれにあたります。その他にも、乗船期間終了後は1カ月休むというサイクルなので、その休暇中の計画を立てることもモチベーションになっています。旅行でも趣味でも好きなことに時間を使える期間があることが、この仕事の魅力ではないでしょうか。
 ちなみに、船にはそれぞれの個室があるのでプライバシーが尊重されています。残業もほとんどなく、決められた時間で効率的に仕事をこなすので集中力が養われます。

オイル油量の点検はすべての基本

失敗は成長への道

 この仕事に就いたきっかけは、父と兄が船の仕事をしていて、その姿に影響を受けたことです。二人の背中をみて育った結果、気がつけば同じ仕事をしていました。「船員」は海の男ということで荒くれ者のイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。皆さんとても優しいですし、いつも質問しやすい雰囲気で接してくださいます。どんな小さなことでも丁寧に教えてくださるので、いつもありがたいです。
 私は将来、機関長になることを目標にしています。責任ある立場になることは想像するだけでも大変そうですが、それ以上のやりがいや成長があることを予感しています。そのためにも、今は多くの経験を積んで尊敬される船員になれるように、一歩ずつ努力していきたいです。
 中高生の皆さんへ。どんな道を選んでも最初は失敗しますし、それで怒られることもあると思います。でもそれは成長するために必要なことだと思うので、くじけずに受け止めて、将来に向かって前向きに歩んでいってもらいたいです。

寄港した地方都市からの神社巡り

休憩を利用して船用機関に関する勉強

      

Q.趣味は?

A.筋トレ


Q.好きなスポーツは?

A.サッカー


Q.学生に戻れるとしたら?

A.勉強を頑張りたい


ある1日

5:30 起床   

5:45 見回り  

6:00 朝食   

6:30 機関作業 

11:00 昼食・休憩

12:30 機関作業 

16:00 夕食   

19:00 見回り  

22:00 就寝   

住所 〒799-0422 愛媛県四国中央市中之庄町555番地3
創業
従業員数 32名(陸 上3名・海上29名)
URL https://sck-shipping.com/

総トン数3,490t、498tの2隻の油タンカーを保有し、原油、石油類の海上輸送を行っております。乗組員と一体となり安全、安心な海上輸送サービスの確立を目指し、一歩ずつ実直に活動を積み重ね、社会に貢献してまいります。

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