航海士
ケガをしない、
させない、安全第一。
浅川汽船株式会社
髙田 広樹さん 25歳
Takada Hiroki
出身学校 | 北海道北斗市立大野中学校 北海道函館水産高等学校 国立清水海上技術短期大学校卒 |
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海はどこにでも行ける巨大な道だったんじゃないかと思います。
産業を動かしている燃料を運んでいる
函館市の隣の北斗市の出身です。小型船舶1級の免許を取りたくて地元の水産高校に進みました。卒業後、静岡県の国立清水海上技術短期大学校に進学し、海技免状を取得して船員になりました。現在、二等航海士として乗船しています。航行中は当直が主な仕事です。目視とレーダーなどの機器を見ながら安全に船を航行させます。今は朝4時から8時までと、夕方4時から8時までの各4時間で交代です。夜中0時からの当直の時もあります。瀬戸内海で霧で視界不良になり、他の船と著しく接近した時はあせりました。瀬戸内海は漁船も多いので注意が必要です。
このタンカーには9人が乗船しています。主に水島(岡山県倉敷市)で油を積んで京浜地方に運んでいます。油はガソリンや軽油、灯油などです。日本の産業を動かしている燃料を運んでいると思うと、やりがいを感じます。船をコンビナートの桟橋に着ける時には、とも(船尾)で指示を出します。コンビナートで海技学校の同級生と会うことがあり、会うと情報交換したり励まし合ったり、うれしいですね。
給料は同年代と比べるといい
心がけているのは、どんな作業でも「ケガをしない、させない、安全第一」を念頭において行っています。知識が豊富で、荷役作業でも的確な指示で、現場を安全に効率よく指揮される一等航海士の方がいて、その人が目標です。給料は同年代と比べるといいと思います。乗船中はあまりお金も使いません。食事代は会社が負担してくれますし、家賃もいりません(笑)。休みが長いのもうれしいです。3か月乗船して1か月の休暇です。前回の休暇では広島の宮島に行きました。今回は友達と宮城の松島に行く予定です。天の橋立(京都府)には以前行っているので、今回で日本三景制覇です(笑)。180度さえぎるものがない洋上で見る星空もきれいですよ。
瀬戸内海の島々を結んで航行するフェリーや小型船などを見ていると、昔は海でみんなつながっていたと思うことがあります。今は車社会で、道路でつながっているように思われていますが、海はどこにでも行ける巨大な道だったんじゃないかと思います。この船も海の道を通って大量の油を運んでいます。
Q.子どものころの夢は?
A.調理師
Q.仕事内容は?
A.油を港から港へ船で運ぶ
Q.仕事に就いたきっかけは?
A.高校で船舶の勉強をしたから
Q.必要な資格は?
A.海技免状、海上特殊無線技士
Q.ピンチだったことは?
A.視界不良時、他の船舶と著しく接近した時
3:30 起床
4:00 当直
9:00 荷役
13:00 休憩
16:00 当直
21:00 就寝
住所 | 〒794-0005 愛媛県今治市大新田町3丁目7-26 |
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創業 | 1964年4月 |
従業員数 | 30名 |
URL |
船舶と船員の管理を行う内航海運業者。
「安全は全てに優先する」を第一とし、企業の社会的責任を果たすべく、全社一丸となって取り
組んでいます。未経験者も積極的に採用するなど、若手船員の確保や育成に力を入れています。