船長

共に働く船内生活を、充実した時間にしてもらう


明運汽船有限会社

野間 貫太郎さん 31歳

Noma Kantaro


出身学校 今治市立伯方中学校
愛媛県立伯方高等学校
国立波方海上技術短期大学校卒

怖れがあるから安全運行ができる

 私の仕事は貨物船の船長として、港から港へ荷物を安全に送り届けることです。運んでいるのは、住宅建築用の木材や製紙原料のウッドチップ。宮崎県の細島や茨城県の鹿島などを往復しながら、瀬戸内海を通って全国各地を回っています。
 この仕事に就いて最初に驚いたのは「船同士の距離の近さ」でした。海の上は広いですが、船が安全に通れるルートは決まっています。特に瀬戸内海の来島海峡のような狭い場所では、すれ違う船が驚くほど近くに見えます。学生時代の訓練では安全の
ために十分な距離を取っていましたが、いざ仕事で船に乗ると「こんなに近いのか」と最初は戸惑い、恐怖を感じるほどでした。教科書通りにはいかない、現場の厳しさを痛感させられました。
 船は車のように急ブレーキが効きません。だからこそ、常に神経を研ぎ澄ませ、双眼鏡やレーダーで見張り、接近する船があれば無線で「右側ですれ違いましょう」と声を掛け合います。この怖れがあるからこそ、慎重な安全運航ができていると考えています。

乗船中は他の乗組員への気配りや目配りを大事にしています

現状維持は衰退するのと同じ

 この仕事を選んだのは、海運業を営む祖父と叔父の影響でした。小学生の頃、船折瀬戸(ふなおりせと)を通る祖父の船を陸から見に行ったのですが、激しい潮の流れを堂々と進む船の上から、祖父が手を振ってくれました。それがすごくかっこよかったんです。高校の野球部引退後、迷わずこの仕事に進むことに決め、船員を養成する大学校に進学しました。
 今でも忘れられないことがあります。国家試験に無事合格し、祖父の会社に入社したときのことです。叔父から「現状維持は衰退と同じだ。そのつもりでやるぞ」と言われました。それから5年後、言葉通りに新しい船がもう一隻増えたのです。有言実行で前に進み続ける姿に感動し、その言葉の重みが私の胸にも深く刻まれました。
 中高生の皆さんへ。仕事をする上で、技術以上に大切なのが挨拶です。お互いを思いやる気持ちを伝えるためにも挨拶は欠かせません。相手に安心感を与え、自分自身の背筋も伸ばしてくれるものですから、ぜひ普段から意識していただきたいと思います。

寄港した先の居酒屋で乗組員とリラックス

休暇中に公園で息子とスキンシップ

      

Q.好きな食べ物は?

A.島育ちなのに魚が苦手で肉が好きです


Q.息抜き、リラックス方法は?

A.飲み歩き・ドラマ鑑賞


Q.子どもの頃の夢

A.プロ野球選手


ある1日

7:30 起床

8:00 航海勤務開始

12:00 勤務終了

(就寝等)

20:00 航海勤務開始

乗船中はこのサイクルの繰り返しです

住所 今治市伯方町北浦甲1431番地
創業 1972年(昭和47年)
従業員数 16名
URL https://www.meiunkisen.com/index.html

1972年創業。貨物船2隻を所有し、住宅用木材製品やウッドチップを運んでいます。時代を超えて必要とされる船員と船のために、進化し続け、最高のサービスを提供していきます。

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