機関長

学ぶことに終着点はない


恒見海運株式会社

石原 良真さん 35歳

Ishihara Ryouma


出身学校 愛知県豊川市立南部中学校
愛知県立三谷水産高等学校
同 専攻科(短大)卒

限られた人数で船の安全を守る

 私は船の機関長として働いています。エンジンや発電機など、機械全般の管理・整備をして、船が安全に、そしてスムーズに航行できるようにするのが私の役目です。
 海の上の仕事は、陸の仕事とは違う独特の環境です。限られた人数で仕事をするため、チームワークがとても大切です。私の乗る船は通常4〜5人の体制で運航しています。万が一トラブルが発生したときは、その場にいるメンバーで即座に対応しなければなりません。緊張感はありますが、仲間との信頼関係は深まります。
 機関長として働くなかで特にやりがいを感じるのは、新しい機械に触れることです。初めて扱うエンジンや設備を整備し、無事に稼働したときの達成感は大きいですね。また、技術は日々進歩していますので、新しい知識を学ぶことが必要不可欠です。学ぶことに終着点はありません。
 船の上では娯楽も限られていますが、映画を観てリラックスしたり、珍しい食べ物を同僚たちと味わうことも楽しみの一つです。通常60日間という長期間の航海ではこうしたリフレッシュも大切なんです。

船が安全に、スムーズに航行できるようにするのが私の役割です 

体験することで新たな世界が見えてくる

 この仕事に就こうと思ったのは中学生のときでした。私は愛知県出身で、周囲には自動車関連の仕事を目指す人が多く、私も工業高校への進学を考えていました。そんなとき、たまたま進路案内で水産高校のことを知りました。工業系の資格も取れるし、船に関する資格も取得できると聞いて、将来の選択肢が広がるかもしれないと思い、水産高校へ進学することに決めました。
 実際に学校で学び、船に乗って実習するうちに「面白い仕事かもしれない」と感じるようになりました。特に機械に強い興味を持ち、高校卒業後はさらに2年間、専攻科の機関コースで学びました。
 この仕事は、海や船が好きな人にはとても魅力的です。中高生の皆さんも、少しでも興味があれば、実際に船の仕事を体験できる機会を探してみてください。見えなかった世界が見えてくるかもしれません。
 将来的には若い人たちに技術を教える指導者の役割も果たしたいと考えています。船の世界には知られざる魅力がたくさんあります。ぜひ一度触れてみてください。

航行中の打ち合わせ風景

趣味はツーリングとドライブ

      

Q.子どもの頃の夢は?

A.警察官


Q.リラックス方法は?

A.映画鑑賞


Q.趣味は?

A.釣り、ドライブ、ツーリング


ある1日

6:00 起床して点検

8:00 朝食・休憩 

10:00 機関作業  

12:00 昼食・休憩 

14:00 機関作業  

18:00 夕食・休憩 

21:00 点検    

24:00 就寝    

住所 今治市延喜甲616番地
創業
従業員数 16名
URL https://www.big-advance.site/s/150/1267

総トン数418トン、499トンの2隻の船を運航し、鉄鋼メーカーが製造した鋼材製品を安全、確実、スピ-ディーに運んでいます。船員の資格取得やスキルアップだけでなく荷主に喜んでもらえる運航ができる船員の育成にも取り組んでいます。

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